ソリハシシギ

投稿日: 2017年10月11日

観察データ
  • 目/科: チドリ目/シギ科
  • 観察エリア: 干潟
  • 季節: 夏
  • 大きさ: 23cm

チュウシャクシギなどでもそうですけど、自然は生き物に生きていく力を与えるんだと実感しますね。この鳥も嘴が上に反っています。嘴が反っているからソリハシシギ、わかりやすい名前です。

干潟とか河口とかの海辺に夏場のほんのひと時だけ羽を休めに来る旅鳥です。砂地にエビとかカニとかを捕ります。たいていこうした生き物は穴を掘ってすんでいて、この鳥の嘴はそうした生き物を捕えやすい長さと反り具合になっているのです。

エサを捕るのに一生懸命で、そっと観察していると近くまで来てくれてトコトコと歩いていたかと思ったらダッシュ、嘴を穴に差し込む、を繰り返します。時々カニとかを捕えるシーンを観察できます。

捕えると、器用にくわえ直して獲物を振って手や足をちぎって食べやすくなったらそのまま丸のみ。見ていて飽きません。同じような頃にキョウジョシギなど他のシギ/チドリ類が入ってくると、干潟が本当ににぎやかで、息子と一緒にそっと息をひそめながら「もうちょっと近くに来て」と願いながら観察しています。